宵山に開催しました!「あの日の舞台を歩く 新選組×祇園祭」

「あの日の舞台を歩く 新選組・池田屋事件編」は元治元年六月五日、祇園祭の宵宮の日を出来るだけ再現すべく後祭の宵山の日に開催いたしました。

祗園南座で集合後、新選組があの日街に発った祇園会所(現漢字博物館)をスタート。今回は土方隊の縄手通のルートではなく、近藤隊のルートを元に四条大橋を西進、四条木屋町から北に上りました。

 そこで、あの日の朝、新選組が立ち入ったことで事件の発端となった古高俊太郎邸跡(桝屋跡・現志る幸)を訪問。ここで捕縛され壬生に連行された古高を偲びます。

 木屋町通は藩邸跡も多く、高瀬川沿いに土佐藩邸跡(旧立誠小学校・現高倉小第二施設)や彦根藩邸跡(現在は複数の雑居ビル)を横目に一路池田屋を目指しました。

 三条木屋町を西に三条小橋を渡ればそこは事件の舞台となった池田屋(現在は同名の居酒屋)です。あの日の夜、ここに長州藩士を始めとする面々が秘密裏に集っておりました。そして古高俊太郎の自白をもとに踏み込んだ新選組と池田屋に集っていた面々が斬り合いとなったのです。そんなあの日の夜の出来事にそれぞれ思いを馳せておりました。(解説の詳細はぜひ次回のツアーにて!)

 

 そして今日は何と言っても後祭の宵山。露店が出店されない後祭の宵山は祭り本来の風情を楽しむことができるとともに、祇園囃子を聴きながら悠久の歴史に思いを馳せることができました。烏丸姉小路の鈴鹿山を皮切りに、役行者山、そして休み山ながらご神体を公開している三条室町の鷹山を訪問。

 新町通に鉾のごとく聳える南北観音山を参観し、最後はハイライト大船鉾を仰ぎ見てツアーは無事終了いたしました。

 新選組や幕末歴史シリーズは今後も開催していく予定ですが、祇園祭の期間だからこそ贅沢な楽しみを享受できる今回のツアーは大変思い出深いものになりました。来年も祇園祭期間中に同ツアーも含めたイベントを開催する所存でありますので、先の話にはなりますがぜひ来年も宜しくお願い申し上げます。また今回のツアー「あの日の舞台を歩く 新選組・池田屋事件編」は8月16日の五山送り火の夕刻と翌日の夕刻にも開催いたしますので、今回参加できなかった方はふるってご参加下さい!

 

2016年07月24日